代表的な変更点の一覧です。
取引形態(買い建て/売り建て)の指定方法
旧バージョンでは、バックテストの基本設定にありましたが、イザナミVer2では仕掛け設定の執行パレットをダブルクリックして設定します。
指値の指定方法
旧バージョンでは、最適分散投資のオプション設定タブにありましたが、イザナミVer2では仕掛け設定の執行パレットをダブルクリックして設定します。
環境データとユーザー定義の利用方法
旧バージョンでは、データ選択時のダイアログに、タブが常に表示されていました。
イザナミVer2では、オプション設定(バックテスト)で、下記の項目にチェックを入れることで、バックテスト画面の左サイドバーに表示されます。
環境データ…「売買ルールの条件判断に環境データを使用する」
ユーザー定義…「売買ルールの条件判断にユーザー定義を使用する」
また条件パレット内では、データ選択時のダイアログに「特殊データ」タブが表示されて、ここから環境データやユーザー定義のルールを組み込むことができます。
旧バージョンでは、環境データは1つのcsvファイルで全銘柄共通のデータしか利用できませんでした。
イザナミVer2では、複数のcsvファイルが利用可能で、かつ市場別/業種別/銘柄別のデータを設定することが可能になり、自由度が大幅にアップしています。
csvファイルの指定も一度行えば、次回からはイザナミの起動時に自動的に指定ファイルを読み込みにいくようになります。
↑ クリックすると画像が別ウインドウで開き、拡大表示できます。
取引終了条件について
旧バージョンでは、バックテスト設定に取引終了条件という項目がありました。
イザナミVer2では、取引終了条件は廃止し、手仕舞い条件画面で設定します。
最適分散投資-結果概要表示の取引一覧で表示される利益率について
旧バージョンでは、利益率の計算に手数料を加えていませんでした。
イザナミVer2では、手数料を考慮した利益率を表示するようになりました。
こちらはあくまでデータ表示上の差異となり、検証結果には影響しません。
損益については、旧バージョンより手数料を考慮した数字が表示されております。
CSV出力について
イザナミでは、様々なシーンでCSV出力できますが、イザナミVer2ではさらに「出力はクリップボードで行う」オプションが追加されました。
「出力はクリップボードで行う」にチェックを入れてから「OK」を選択すると、データ内容はCSVファイルではなく、クリップボードに出力されます。
これにより、Excelやテキストエディタへ簡単に貼付け(Ctrl+Vキー)を行うことができ、より効率的な検証作業を行うことができます。
「バックテストの継続」の廃止と日々のシグナル確認について
旧バージョンでは、検証結果の読み込み画面から差分バックテストである「バックテストの継続」を行うことができました。
イザナミVer2では、「バックテストの継続」は廃止しています。
理由:イザナミVer2では相場情報やランキング情報など検証できることが増加したため、「バックテストの継続」の処理時間が長くなってしまったのに対し、基本設定で検証期間を短くすることでより高速にバックテスト処理が可能になったためです。
日々のシグナル確認を行う場合、バックテストの検証期間は、実運用開始日より1年以上前の日付にしてください。
一方、最適分散投資は実際に運用を開始した日付を設定してください。
詳細は、 日々のシグナル確認方法をご覧ください。
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設定ファイルの互換性について
イザナミVer2では、旧バージョンと比較して非常に多機能となったため、設定ファイルの互換性はございません。
お手数ですが、イザナミVer2で再度設定を行ってください。
旧バージョンとイザナミVer2の共存について
旧バージョンとイザナミVer2は別アプリケーションとなりますので、どちらもインストールしておくことが可能です。
また同時に動かすこともできますので、旧バージョンの設定を見ながら、イザナミVer2に設定データを移植するという作業も可能です。
名称が変わった指標について
イザナミVer2では、いくつか指標の名称を変更しています。
イザナミVer2の指標名 |
旧バージョンの指標名 |
期間高値(高値) |
期間高値 |
期間安値(安値) |
期間安値 |
期間高値(終値) |
期間最大終値 |
期間安値(終値) |
期間最小終値 |
最適分散投資の優先順位でユーザー定義が選択できない現象について
イザナミVer2では、オリジナル指標が作成できるユーザー定義は、相場情報やランキング情報といったバックテスト段階で作成するルールにも組み込むことができるため、バックテスト画面で設定します。
ユーザー定義の使い方は、 こちらをご参照ください。
最適分散投資の検証時間について
旧バージョンでは、1つの売買ルールのみ検証を行っていたことや、データ量が限られていたため全ての処理がオンメモリで動作可能でした。
イザナミVer2では、複数売買ルール等の新機能への対応や、旧バージョンには無かった「シグナルが出なかった銘柄に関する情報」等を扱う関係上、どんなにメモリを増強しても全ての処理をオンメモリで作業することができなくなっており、膨大なデータ量の取り扱いを想定した設計となっています。
そのため、仕掛け/手仕舞いのシグナル数が数十万件以上というような売買ルールで最適分散投資を実行した場合、検証にかかる時間は数十分以上にも及ぶ場合があります。
シグナル数を減らして、検証時間を短縮するには次の方法があります。
・検証期間を限定する
・検証対象銘柄を限定する
・条件を加えてシグナル数を減らす
最適分散の検証時間が長い場合は、検討段階では検証期間や対象銘柄を限定し、本格的な検証の時に限定解除して検証するというような方法を用いると、効率的な検証が可能になります。
基本設定の「保有中や待機中の場合は、次の仕掛けをしない」について
旧バージョンでは、「既に保有中の場合でも、新しく新規建て条件にHitした場合は新規建てを行う」という機能がありました。
イザナミVer2では、「保有中や待機中の場合は、次の仕掛けをしない」という機能に変更になりました。
「保有中や待機中の場合は、次の仕掛けをしない」にチェックを入れたとき
→重複して保有しない
「保有中や待機中の場合は、次の仕掛けをしない」にチェックを入れなかったとき
→重複して保有する
という設定になりますのでご注意ください。
関連リンク
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